2024年アジア都市景観賞（国連ハビタッド福岡本部、公益財団法人福岡アジア都市研究所他 主催）を受賞いたしました。アジアの人々にとって幸せな生活環境を築いていくことを目的に他都市の模範となる優れた成果を挙げた都市、地域、出来事を国連ハビタット福岡本部、アジアハビタッド協会、アジア景観デザイン学会等との共催により表彰しています。

（審査講評）

福岡市中心部にある旧大名小学校跡地を活用し、新旧の調和を図りながら地域活性化を推進する都市複合開発プロジェクト。特徴的な広場を中心に、ホテルやオフィスが入居するタワー棟、公民館や創業支援施設を含むテラス棟、そして集会やイベント用のステージなど、さまざまな機能を持つ建物が配置され、市民や企業が集い、新たな価値を生み出す拠点を目指している。特に、タワー棟のデザインは地域の歴史的な町割を踏襲し、視認性や人の流れを意識した設計が高く評価されている。また、大規模な施設でありながら周囲に圧迫感を与えず、自然環境や地域景観と調和している点も芸術性と機能性を兼ね備えたプロジェクトとして評価されている。さらに、公共空間としての広場は、市民の憩いの場やイベント時の交流の場として機能し、地域コミュニティの活性化にも寄与している。旧小学校の敷地を維持しつつ、新たな都市のアイコンとして福岡市のシンボルとなる建物に仕上げたことが評価され、企業の都市参画姿勢を示すモデルプロジェクトとしても注目されている。